わたしは独りぼっち…マリリン・モンロー直筆の日記をひもとくドキュメンタリーが日本公開!
2012年、没後50年の年に初公開されたマリリン・モンロー直筆の日記をひもといたドキュメンタリー映画『マリリン・モンロー 瞳の中の秘密』(原題:Love, Marilyn)が10月5日より日本公開されることが決まった。本作は、『七年目の浮気』『お熱いのがお好き』など数々のヒット作に出演し、セックスシンボルの代名詞となったマリリンの知られざる人間性に迫った作品だ。
世界的ベストセラー「マリリン・モンロー魂のかけら-残された自筆メモ・詩・手紙」を基にした本作では、一見華やかな世界を生きているように見えたマリリンの内に抱えた孤独が明らかに。劇中で公開されたメモには「わたしは独りぼっち いつだって 独りぼっち、どうしようもなく」という走り書きもあり、「マリリン・モンロー」というパブリックイメージがハリウッドと彼女自身によって作り上げられたものであることがうかがえる。
また、すでに映画スターでありながら、自らニューヨークのアクターズ・スタジオに通うことを決め、名コーチ・ストラスバーグの指導を受けたマリリン。メモには「努力しなければ……以下を行う精神力を持たなければ」との前書きに続けて、「稽古に行く、アクターズ・スタジオの稽古を絶対に休まない」「自分の周りを観察する、今までよりもっとそうする」など自らに課した項目がつづられており、彼女がいかに女優業に真摯(しんし)に向き合っていたかも見て取れる。
このように本作で映し出されるのは、セックスシンボルとしての「マリリン・モンロー」とはまた違う、純粋すぎるほどに夢や理想を追い掛け、悩み苦しみ、そして愛を求めた一人の女性としての姿。36歳で短すぎる生涯を閉じたマリリンの知られざる姿に共感を覚える人は少なくないはずだ。劇中では、ユマ・サーマン、リンジー・ローハン、グレン・クローズ、マリサ・トメイら年齢もタイプも異なる女優たちがそれぞれにマリリンを体現しており、映画ファンはこちらにも注目したい。(編集部・市川遥)
映画『マリリン・モンロー 瞳の中の秘密』は10月5日より新宿ピカデリーほかにて公開