渡辺謙が背中で語る!製作2年をかけた超大作『許されざる者』の予告編が公開!
クリント・イーストウッド主演・監督の同名作を、李相日監督、渡辺謙主演で「再生」させた最新作『許されざる者』の予告編が公開され、日本映画では異例の2年という歳月をかけて製作された超大作の一部が明らかになった。
1992年に全米公開され、アカデミー賞では作品賞を含む4部門で受賞したオリジナル版。2011年5月に李監督が企画を持ち込んで以来、北海道・上川町に組まれた広大なオープンセットでの撮影がスタートしたのは昨年9月。殺陣(たて)や乗馬アクションが組み込まれた撮影は、実に2か月間にわたった。
オリジナル版はイーストウッドの「背中」が印象的なポスターが話題となったが、予告編では、過去に何人もの人間を斬り続け「許されざる罪」を背負った男・十兵衛の背中が何度も登場。映し出されるたびに、悲しみや怒り、家族への愛を観る者に語り掛ける渡辺の大きな背中に、忽那汐里ふんする遊女の「死ぬまで罪を背負って生きていく人の背中」というセリフが印象的に響く。
渡辺と忽那のほかにも、佐藤浩市、柄本明、柳楽優弥、小池栄子、國村隼、近藤芳正、小澤征悦、三浦貴大、滝藤賢一ら日本映画界をけん引する豪華なキャストたちが次々と登場する様子はまさに圧巻! どの俳優も、これまで見たことのない演技で圧倒的な存在感を見せつけている。
かつて伝説の悪党であった男が、家族のために再び銃を取り、悪徳保安官を撃ち取りに行く、というオリジナルのストーリーを明治初期の開拓時代の北海道に置き換え、時の流れに逆らえずに刀を捨てた武士たちの哀愁と共に新たな息吹を得た本作。北海道の広大な荒野で繰り広げられる、俳優たちの魂のぶつかり合いが垣間見られる予告編を見れば、本作への期待はさらに高まるはずだ。(編集部・森田真帆)
映画『許されざる者』は9月13日より全国公開