仲直りのコツ第1位は「謝る」。ただし男女の回答に微妙な違いも
パートナーとけんかをしたときの仲直りのコツは、「素直に謝る」ことだと多くの人が考えていることが映画の配給会社が行ったアンケートからわかった。これは長年連れ添った夫婦が心の擦れ違いを修復していく過程をユーモラスに描いた映画『31年目の夫婦げんか』の公開に先駆け、約150名の男女を対象に行われたもの。
アンケートによると男女全体の4人に1人が相手に「謝る」と回答しており、男女別に見ると、女性は「謝る」が1位であるのに対し、男性は「会話をする」と答えた人が最多だった。ただし、男性は40代になると「時間が過ぎるのを待つ」が上昇、さらに50代や60代となると「謝る」「会話をする」との回答が大きく減少し、本作における妻の不満に耳を傾けない夫の姿とも重なる結果になっている。
また、「謝る」と共に男性の同率2位となったのが「プレゼント」。本作では夫からの贈り物の中身が仲たがいの一因にもなるので要注意といえそうだ。女性の2、3位に挙げられた「忘れる」「時間が過ぎるのを待つ」といった回答には、「時間が解決するけどシコリが残る」と答えた人も。本作では、妻は寝室が別々であることに悩んでおり、「夫に言っても……」とためらうこと数年。セックスや夫のことは「考えないようにしている」というエピソードもあり、この妻のように時間が過ぎるのに任せていると、小さなけんかでも夫婦の間の溝を深めかねないかもしれない。
相手に理解してもらおう、相手を理解しようとする熟年夫婦の姿を通して、結婚の悲喜こもごもが浮き彫りになってくる本作。メリル・ストリープとトミー・リー・ジョーンズという2人のアカデミー賞俳優の好演により、夫婦の悩みが赤裸々に描かれているので、夫婦やカップルで観るには少し勇気が要るが、“カップル集中カウンセリング”の課題をこなす彼らの姿は笑え、そしてためになる(?)はず。思い切って夫婦で鑑賞してみてはいかがだろうか。(岩永めぐみ)
映画『31年目の夫婦げんか』は7月26日(金)よりTOHOシネマズシャンテ、新宿シネマカリテほか全国公開