スタン・リーのアジア向けヒーロー作品「アナイアレイター」の映画化で主演がワン・リーホンに決定!
アメリカコミック界の大御所スタン・リーがアジア向けのヒーローを描いた作品「ジ・アナイアレイター(原題) / The Annihilator」の映画化で、主演が歌手兼俳優として活躍するワン・リーホンに決定した。Varietyほか複数のメディアが報じている。
本作は、テレビドラマ「BONES ボーンズ -骨は語る-」のプロデューサー、バリー・ジョセフソンが、リーが2年前に設立したマジック・ストーム・エンターテインメント、ナショナル・フィルム・キャピタルの下で企画している作品。脚本は映画『リアル・スティール』の原案を務めたダン・ギルロイが執筆し、新たに映画『MOON CHILD』『ラスト、コーション』のワンが主役に決定したようだ。
「アナイアレイター」は「破壊者」という意味で、いまだにアジアでアメコミ文化がそれほど浸透していないと判断したリーが、アジアでのアメコミ市場を開拓するために手掛けたコミック。そのストーリーは、刑務所に残るか、機密の米国兵士プログラムに参加するかを迫られた中国の青年が、プログラムに参加して厳しい訓練を生き残っていく過程が描かれているそうだ。
ワンはニューヨークで生まれたが、19歳の時に台湾BMGより歌手デビュー。2003年には「たった一人の君へ/ラスト・ナイト」で日本でもデビューした。その後、CMや映画などに出演し、現在はマイケル・マン監督のタイトル未定の新作に参加している。アジア人をヒーローとしたアメコミ映画は、はたして世界中でどのような反応を受けるのだろうか? (細木信宏/Nobuhiro Hosoki)