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エミール・ハーシュが語る共演者ポール・ラッドとテキサスの田舎町で撮影した新作とは?

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(左から)ポール・ラッド、デヴィッド・ゴードン・グリーン監督、エミール・ハーシュ
(左から)ポール・ラッド、デヴィッド・ゴードン・グリーン監督、エミール・ハーシュ

 映画『イントゥ・ザ・ワイルド』の若手演技派俳優エミール・ハーシュが、新作『プリンス・アバランチ(原題) / Prince Avalanche』について、デヴィッド・ゴードン・グリーン監督、ポール・ラッドと共に語った。

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 本作は、1988年の夏、アルビン(ポール・ラッド)は恋人の弟ランス(エミール・ハーシュ)と共に、テキサスの田舎で道路の補修を任され、周りに何もない環境に飽き始めたランスと対立するが、徐々に関係を深めていくドラマ作品。映画『スモーキング・ハイ』のデヴィッド・ゴードン・グリーンが、アイスランド映画『ミニマリスト(原題) / Minimalist』をベースにメガホンを取った。

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 アイスランドのオリジナル作品についてデヴィッドは「オリジナル作品を2012年2月に鑑賞後、テキサス州のオースティンから1時間離れたバストロップという場所をロケーションに決めた。そこには山火事にあった州立公園があり、葉が緑色になる前に撮影をしようと思った。なぜなら、主役二人の関係のように何もない状況からリバースしていく過程を描きたかったからだ」。

 ほとんどのシーンでポールとエミールは共演する。「僕はエミール作品のファンだが、彼とは一度も会わず、今作は依頼されてすぐに撮影に入ったため、リハーサルもろくにできず、撮影前に二人で一度食事しただけだった。でも幸運なことに、今作のほとんどは州立公園という一つのロケーション撮影で、シークエンスごとに(カットせずに)撮影できた。だから今作のキャラクターが関係を深めていくように、僕とエミールも関係を深められた」とポールが答えた。

 自身が演じた役について、ポールが「アルビンは話し好きで、自慢げに何でも話しているが、ほとんどの会話は陳腐なものばかりだ」と話すと、エミールは「ランスはアルビンがどんな人物か理解しようとするが、自分が理解できないことには、正直に理解できないと言ってしまうタイプで、対立を招く結果にもなる」と語った。最後にデヴィッドは「ポールとエミールには、どこかぎこちないが自然で、時に感情的、人間的に演じてもらった」と明かした。

 映画は大自然の中で、ひと夏の時間を二人だけで過ごす環境を通して、興味深い人間観察を浮き彫りにしている。(取材・文・細木信宏/Nobuhiro Hosoki)

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