2013年上半期邦画トップは『ONE PIECE』!軒並みシリーズ最高興収のアニメが強し!
2013年上半期(2012年冬公開~2013年6月公開)の邦画作品ベストテンが明らかになり、映画『ONE PIECE FILM Z ワンピース フィルム ゼット』がトップを獲得、また同作を含む上位4作品をアニメが占めた。
上半期ナンバーワン!『ONE PIECE FILM Z ワンピース フィルム ゼット』場面写真
『ONE PIECE FILM Z』は昨年12月15日に公開され、4週連続で1位を獲得し、その後も9週連続でベストテン入り。最終興行収入は68億5,000万円となり、2000年以降の東映配給作品としては、映画『男たちの大和/YAMATO』の50億9,000万円の記録を破る大ヒットを記録している。
2位は『映画ドラえもん のび太のひみつ道具博物館(ミュージアム)』で39億6,000万円。3月9日に公開され、2週連続でナンバー1を獲得。さらに5週連続でベスト3圏内をキープし、ベストテンには7週連続でランクインされた。この数字は、2006年に声優陣を一新してからのシリーズ最高記録だった、昨年の『映画ドラえもん のび太と奇跡の島 ~アニマル アドベンチャー~』(最終興収36億2,000万円)を超える興収となっている。
3位は『名探偵コナン 絶海の探偵(プライベート・アイ)』で36億1,000万円。4月20日公開で、4週連続1位、9週連続トップ10入りを記録。劇場版第13作『名探偵コナン 漆黒の追跡者(チェイサー)』が保持していたシリーズ最高興収35億円を更新し、シリーズ歴代最高興収作品に躍り出た。以下、4位『DRAGON BALL Z 神と神』30億円。5位『プラチナデータ』26億4,000万円。6位は『ストロベリーナイト』21億5,000万円。7位『藁の楯 わらのたて』18億円。8位『今日、恋をはじめます』17億7,000万円。9位『図書館戦争』17億1,000万円。10位『東京家族』17億円と続いた。
昨年は9本がベストテン入りした東宝作品だったが、今年は6本。東宝の上半期の累計興収は222億7,768万6,694円で昨年比62パーセント。昨年に比べると上半期の出足は良くないが、公開中の『風立ちぬ』『真夏の方程式』が好調で、『かぐや姫の物語』『清須会議』など話題作の公開も控えており、下半期の巻き返しが期待される。一方、昨年は1本もベストテン入りを果たせなかった東映は2作品(『ONE PIECE』『DRAGON BALL Z』)がランクイン。上半期の累計興収は、昨年比166パーセントの115億1,993万2,400円で、邦洋配給会社13社のうち、東宝に次ぐ2位にランクインしている。(ランキング・数字などは興行通信社、文化通信社、配給元など調べ)(取材・文:壬生智裕)