渡辺謙主演『許されざる者』、“オスカー前哨戦”トロント国際映画祭に出品決定!
渡辺謙主演でクリント・イーストウッド監督・主演の名作をリメイクした映画『許されざる者』が、第70回ベネチア国際映画祭への出品に続き、現地時間9月5日よりカナダで開催される第38回トロント国際映画祭の特別上映部門に正式出品されることが決定した。渡辺は「トロント映画祭に参加が決まり、北米にもこの映画が伝わっていくことにとてもうれしく思います。多くの映画ファンに何が届けられるか、本当に楽しみです」と喜びのコメントを寄せた。
トロント国際映画祭は、カンヌ、ベネチア、ベルリンと共に世界四大映画祭の一つとして数えられ、北米最大かつ最多のプレミア上映本数を誇るノン・コンペティションの映画祭。近年、最高賞となる「観客賞」を受賞した作品には、『英国王のスピーチ』『スラムドッグ$ミリオネア』『世界にひとつのプレイブック』などアカデミー賞作品賞受賞・ノミネート作が並ぶことから、“オスカーの前哨戦”ともいわれている。
本作は、イーストウッドの映画史に残る傑作の日本版リメイクであることや、ハリウッドでも活躍する渡辺謙の主演作ということで、映画祭側からの熱烈なオファーを受けて出品が決定。「観客賞」受賞の名誉に輝けば、2003年の北野武監督作『座頭市』以来の快挙となる。授賞式は現地時間9月15日に行われる予定。
映画『許されざる者』は、第65回アカデミー賞で作品賞を含む4部門を受賞したイーストウッドの同名西部劇を、『フラガール』『悪人』の李相日監督が日本を舞台にリメイクした時代劇。オリジナル版でイーストウッドが演じた役を渡辺が、モーガン・フリーマンの役を柄本明、ジーン・ハックマンの役を佐藤浩市が務める。(編集部・中山雄一朗)
映画『許されざる者』は9月13日より全国公開