プロデューサーが思わず止めた!渡辺謙と佐藤浩市が本気で殴り合う殺陣シーンが公開!
第65回アカデミー賞で作品賞をはじめ4冠に輝いたクリント・イーストウッド監督・主演の同名作に、『悪人』の李相日監督が新たな息吹を与える『許されざる者』の劇中で、主演の渡辺謙と佐藤浩市が繰り広げる壮絶な殺陣シーンの場面写真がこのほど公開された。
本作は1880年、明治維新期の北海道を舞台に、かつて「人斬り十兵衛」と恐れられながらも刀を捨てた男が、再び刀を抜き最後の戦いに挑む姿を描いたストーリーで、渡辺が十兵衛を演じている。一方、佐藤がふんするのは、かつて長州藩の下流武士だった男・大石一蔵。蝦夷の地で町を暴力で支配する警察署長の地位を手に入れ、十兵衛と宿命の対決を果たすこととなる。
解禁された場面写真は、クライマックスとなる二人の対決シーン。刀で人の命を奪ってきた男たちが、銃ではなく、武士として刀を握り、最後の斬り合いに挑む。大きな罪を背負った「許されざる者」たちの戦う姿は、痛烈な悲しみを観る者に感じさせる。痛みが観客に伝わらなければいけない、という李監督は、とことんリアリティーを追求。殺陣とはいえ、決められた動きを再現するだけのフリではなく、本気で殴り、殴られることが渡辺と佐藤に課せられた。
鬼気迫る2人の役者が放つ異様な熱気に包まれた現場では、スタッフをヒヤヒヤさせる本気の殴り合いが繰り広げられた。関係者によると、なかなかOKを出さない監督に、プロデューサーが思わず止めに入ったほどだったという。
クライマックスの痛烈な殺陣シーンはもちろん、どのシーンも観客の心を突き刺すような殺気に満ちている。決して妥協を許さない男たちが作り上げた本作から、その迫力をぜひ感じてもらいたい。(編集部・森田真帆)
映画『許されざる者』は9月13日より全国公開