『ホワイトハウス・ダウン』吹き替え版の完成度に注目!熟練した声優の掛け合いはまさに匠の技
チャニング・テイタム主演のアクション大作『ホワイトハウス・ダウン』日本語吹き替え版のベテラン声優らによる、完成度の高い演技が注目されている。
近年では幅広い層に支持され、上映シェアも拡大している日本語吹き替え版だが、声優としての経験が少ないタレントが起用されることに、苦言を呈する映画ファンも少なからず存在する。そんな中、映画『ホワイトハウス・ダウン』では、熟練したプロの声優の起用にこだわった。
本作は謎の武装集団に占拠されたホワイトハウスを舞台に、大統領と議会警官が運命共同体となって戦うストーリーで、チャニング・テイタム演じる主人公ジョン・ケイルの日本語吹き替えに、アニメ「テニスの王子様」などの鶴岡聡。そしてジェイミー・フォックス演じるソイヤー大統領役の吹き替えに、ジョニー・デップ、マット・デイモンの吹き替えなどでもおなじみの平田広明と、ベテラン声優らが担当している。
今回、この二人をキャスティングした理由について、配給元であるソニー・ピクチャーズ エンタテインメントの担当者は「危機的状況にありながら、ユーモアを忘れない二人の会話のテンポの良さは、この映画の見どころの一つ。今回、特にこだわったのが、二人のセリフの掛け合いをいかに面白く見せるかということ。その楽しさは字幕でも十分伝わるのですが、吹き替え版だとより楽しめます」とコメント。
さらにその声の演技について「そのままアメリカ人の間合いで演じると、その面白さは伝わりにくいのですが、日本人の間合いで熟練したプロの声優さんが演じることで、面白さが2倍にも3倍にも膨らみます。同時に本作の最後には感動が待っていますので、ユーモラスな部分とシリアスな部分のギャップをうまく表現できるお二人にお願いできたのがよかった」と自負する。優れた吹き替えは、映画の魅力を倍増させる。それはまさに日本語吹き替えというものが一つの文化であることの裏付けだろう。(取材・文:壬生智裕)
映画『ホワイトハウス・ダウン』は全国公開中