宮崎駿監督『風立ちぬ』の韓国公開が正式決定 “戦争賛美”批判の逆風にも負けず
宮崎駿監督の映画『風立ちぬ』が9月5日より韓国で公開されることが決定した。
同作は1930年代の日本を舞台に、ゼロ戦の設計者・堀越二郎をモデルにした主人公が、美しい飛行機を作る夢を追うさまを描いたアニメーション作品。だが、ゼロ戦が太平洋戦争などに使われていたことから、同作に対して韓国では「戦争を美化している」との批判が相次いだ。これを受け、宮崎監督が先月26日に韓国メディアを対象にした記者会見を実施する事態にまで至っている。
そのため韓国国内での公開を危ぶむ声もあったが、無事公開日が決定。同国内では映倫の「G」にあたる指定を受けており、全年齢が観ることができる。また、韓国では主人公・二郎とヒロイン・菜穂子のラブストーリーにスポットを当てた宣伝展開を予定しているという。
日本では公開以来、5週にわたって週末動員ランキングのトップに君臨している同作。興行収入100億円突破が確実とみられているほか、現地時間今月28日より開催される第70回ベネチア国際映画祭のコンペティション部門にも出品が決定している。(編集部・福田麗)