堀北さんしかいない…堀北真希のプロ意識に『麦子さんと』監督が脱帽！
女優の堀北真希が29日、スペースSF汐留で行われた主演映画『麦子さんと』の完成披露試写会に吉田恵輔監督と出席した。吉田監督は自身の母への思いを基に本作の構想を練っていたときに「頭の中で堀北さんが勝手に動いていた。堀北さんしかいないと思った」と主人公のキャスティング秘話を明かした。
堀北と会うまでは「ほんわかして、のほほんとしたイメージ」を持っていたという吉田監督。実際に現場で共に仕事をしてみると「本当にプロでNGも出さない。信頼できる女優さんだった」と堀北のプロ意識の高さに脱帽。
吉田監督から称賛された堀北は「1～2月に撮影しまして、撮影中は雪がすごかった。わたしもこないだようやく完成したものを観ることができましたが、いろんな要素が含まれた作品。最後に心温まる映画になっていると思います」と作品への思いを明かした。
本作は、納骨のために亡き母の故郷を訪れたヒロインが、町の人々との交流を通して母の知らなかった一面に触れていくというストーリー。吉田監督は「完成したら自分の母親に一番に観てもらいたかった。でも、（クランク）インの直前に亡くなってしまって、今、後悔のかたまりになっています」と悔しさをにじませた。
キャストは堀北のほか、兄役の松田龍平、母役の余貴美子など多彩。松田聖子の名曲「赤いスイートピー」が初めて映画の挿入歌に使用されていることでも話題を集めている。掘北は「自分のお母さんがお母さんになる前はどんな感じだったのかなと出来上がりを観て思いました。皆さんもそんなふうに感じていただけたら、お母さんとの距離をもっともっと詰められるのかなと思いました」と感慨深そうに語っていた。（取材・文：名鹿祥史）
映画『麦子さんと』は12月21日よりテアトル新宿ほか全国公開