菅原文太、俳優復帰の可能性に言及 「いい作品があれば」と前向きな発言も
俳優業の引退が話題になった菅原文太が29日、都内で行われたスズキ「新型キャリイ」発表会にタレントのはるな愛と出席した。同車の新CMで菅原は、はるなと父娘を演じており、俳優業への復帰について問われると口を濁しながらも「いい作品があれば」と前向きな姿勢を見せた。
菅原文太、はるな愛に「男は黙って」とピシャリ…フォトギャラリー
現在は農業を営んでいる菅原。引退発言については「震災があって、何万人という人が亡くなって、家が流されて、家族が離れ離れになって。ああいうのを見たら作りごとの映画なんて作るべきときじゃないって思った」と経緯を説明。さらに、「今は全てが変わったでしょう。デジタルになって。もう俺の時代じゃないなと思った」と違和感があったことも明かした。
本CMの出演を二つ返事で受けた理由については「軽トラのCMだから受けた。農業にとって一番大事なものだから」とニッコリ。今後の俳優業に関しては言葉を濁しながらも「面白ければ出るし、面白くなければ出ない」、また「ドキュメンタリーはやってみたい」と話すなど、復帰に前向きなコメントもいくつか残した。
また、父親がかつて一世を風靡(ふうび)した菅原の代表作『トラック野郎』シリーズの大ファンで、菅原に憧れていたというはるなは「(撮影)現場ではすごく緊張しましたが、最後は本当の父娘のように楽しくやれた」とご満悦。しかし、菅原ははるなのキャラクターが苦手な様子で、「ようしゃべるな。男は黙って」とピシャリ。女優としてのはるなの評価については「女優じゃないだろう」と辛口に突き放す場面もあった。
はるなはその都度、夫婦漫才の掛け合いのように菅原に応酬し「トラックの横にいる文太さんにしびれました」とラブコール。最後は菅原から「お前も農業をやりに来い」と声を掛けられたはるなだった。(取材・文:名鹿祥史)
スズキ「新型キャリイ」新CMは9月からオンエア予定