邦画初の快挙!『チチを撮りに』がロシア・サハリン国際映画祭でグランプリ受賞!
第63回ベルリン国際映画祭のジェネレーション部門で上映されたことでも話題を呼んだ中野量太監督作『チチを撮りに』が現地時間30日、ロシアで開催された第3回サハリン国際映画祭でグランプリを受賞した。日本作品の受賞は今回が初めてのこと。
サハリン映画祭は、外国の文化に触れる機会を増やそうと2年前から開催されている映画祭。スタジオジブリの『借りぐらしのアリエッティ』(2010)など日本のアニメーションが5本上映されたほか、コンペティション部門には日本、中国、韓国、香港、そしてロシアなど10の国と地域から9作品が出品され、そのなかで『チチを撮りに』が見事グランプリに輝いた。
本作は、ベルリン映画祭、サハリン映画祭に加え、第30回エルサレム国際映画祭(イスラエル)、第39回シアトル国際映画祭(アメリカ)、第62回メルボルン国際映画祭(オーストラリア)に正式招待されたほか、第7回グラナダ国際映画祭(スペイン)ではグランプリに次ぐ「審査員特別賞」と「観客賞」をダブル受賞、「Peace & Love Film Festival 2013」(スウェーデン)では「Jury Prize(脚本賞)」を受賞するなど世界の映画祭を席巻中だ。
『チチを撮りに』は中野監督の長編デビュー作。「離婚したお父さんがもうすぐ死ぬからその顔を写真に撮ってきてほしい」と母親から頼まれ父の住む町を訪れた姉妹(柳英里紗、松原菜野花)が、次々と降り掛かる困難に立ち向かう姿をユーモラスに活写する。(編集部・市川遥)
映画『チチを撮りに』は全国順次上映中