アンジェリーナ・ジョリーにアカデミー特別賞 人道支援活動による貢献をたたえ
アカデミー賞を主催する映画芸術科学アカデミーは現地時間5日、女優のアンジェリーナ・ジョリーにアカデミー特別賞「ジーン・ハーショルト友愛賞」を授与すると発表した。これはアンジェリーナの人道支援活動を通じた映画界への貢献をたたえたもの。
アンジェリーナは、難民高等弁務官事務所(UNHCR)への12年の貢献ののち昨年からは特使に任命され、難民の支援、ならびにその現状を世界に伝えるために数々の紛争地を訪問するなど精力的に活動。紛争地での性的暴行を食い止める活動にも注力しており、監督デビュー作『最愛の大地』はボスニア・ヘルツェゴビナ紛争で虐げられた女性を描く社会派の作品となった。『17歳のカルテ』(1999)では第72回アカデミー賞助演女優賞を獲得している。
このほかアカデミー名誉賞は、『影なき狙撃者』のアンジェラ・ランズベリー、『ピンクパンサー』のスティーヴ・マーティン、ルキノ・ヴィスコンティ監督とのタッグで知られる衣装のピエロ・トージに贈られることも併せて発表された。映画芸術科学アカデミーのシェリル・ブーン・アイザックス会長は「彼らをたたえられることほど、喜ばしいことはありません。彼らの偉大な功績を、友人や仕事仲間と共に祝う日を楽しみにしています」とコメントしている。授賞式は11月16日にドルビー・シアターで行われる。(編集部・市川遥)