ハロプロ、由紀さおりが挿入歌!『ウルヴァリン』の日本リスペクトはこんなところにも!
日本を舞台にヒュー・ジャックマン演じるヒーローの活躍を描くハリウッド大作『ウルヴァリン:SAMURAI』が、公開を迎えた。日本において本格的なロケを敢行した本作では、劇中にも邦楽アーティストの楽曲を挿入歌に使用するなど、日本に対する多大なリスペクトが詰め込まれている。
映画『X-メン』シリーズのメインキャラ、ウルヴァリンが、日本で自身の運命を大きく左右する戦いに身を投じる本作。その舞台は大半が日本となり、東京の近代的な街並みから、古き良き伝統を感じさせる風景まで織り交ぜた、斬新な世界観の中で物語が展開する。
その演出に一役買っているのが、挿入歌として起用された日本の楽曲の数々。劇中では、日本を代表する歌手の一人である由紀さおりが1970年に発表した「生きがい」や、藤本美貴が参加していたアイドル集団「ハロー!プロジェクト」のユニットであるセクシーオトナジャンの「オンナ、哀しい、オトナ」など、歌謡曲にポップス、アンダーグランドとジャンルを選ばない楽曲が使用されている。
また真田広之をはじめ、福島リラ、TAOなど日本人俳優の出演も話題の本作。その日本人キャストには、格闘家の小川直也と角田信朗も名を連ね、TAOが演じる、本作のヒロインでマリコを付け狙う組織のメンバーとして、ウルヴァリンを窮地に追い込む。
また本作では、東京都港区の増上寺を筆頭に、新宿駅、秋葉原のパチンコ店、上野駅において、ハリウッド映画史上最大規模ともいわれる日本ロケを敢行。東京だけでなく『崖の上のポニョ』のモデルにもなった広島県福山市の鞆の浦などでも撮影が行われた。まさしく舞台の99パーセントが日本といっても過言ではない本作にちりばめれたさまざまな要素からは、日本文化をしっかりとスクリーンに描こうという、ハリウッドのスタッフの真摯(しんし)な思いが感じられることだろう。(編集部・入倉功一)
映画『ウルヴァリン:SAMURAI』は全国公開中