松本人志『R100』全米公開決定!
ダウンタウンの松本人志監督第4作となる映画『R100』の完成披露試写会が24日、都内で行われ、ニューヨークやサンフランシスコをはじめとした2014年の全米公開が発表された。松本は、「監督としては新人に毛が生えたようなものだと思う。そのわりにはよく頑張っていると思います」とユーモアたっぷりに自賛した。
松本人志、自画自賛!『R100』完成披露試写会フォトギャラリー
お笑いのイメージが強い松本だが、映画は「コメディーを狙っているわけではないので」ときっぱり。監督4作目にして「今までなかった世界観、松本ブランドみたいなものができてきたかなと思っている」と手応えたっぷりだ。
過去作品では、お笑い芸人や素人をキャスティングしたり、構想を現場で練るなど独特のスタイルで挑んできたが、本作では通常の映画製作の手法にのっとり、キャストも日本を代表する俳優を起用。「むちゃくちゃな台本を素晴らしい俳優の皆さんに真面目に演じてもらうことで、圧力釜の圧力がどんどん高まって、蒸気みたいに笑いが噴き出す感じ」とアピール。「先入観抜きに観たら楽しめるんじゃないかと思います」と観客に呼び掛けた。
また、先日の第38回トロント国際映画祭の上映を振り返り、「皆さんが喜んでくれたことは、僕の中では監督冥利(みょうり)に尽きる。物を作るということは、一生懸命やらないといけないと実感しました」としみじみ語った松本だった。
この日はほかに、主演の大森南朋、大地真央、寺島しのぶ、片桐はいり、冨永愛、佐藤江梨子、前田吟、YOU、西本晴紀、松尾スズキ、渡部篤郎といったキャストも勢ぞろい。NHK連続テレビ小説「あまちゃん」で喫茶店のマスターを演じている松尾は謎のクラブの支配人役だが、「せっかく『あまちゃん』で築き上げたいいイメージが崩れるな」とぼやいて笑いを誘っていた。
本作は、『大日本人』『しんぼる』『さや侍』の松本監督最新作。「SとM」をテーマに、謎のクラブ「ボンデージ」に入会した男(大森)が遭遇する、未知の体験を描く。この日は日本最大級の客席数を誇る新宿ミラノ1が満員になり、ファンの期待の高さをうかがわせていた。(中村好伸)
映画『R100』は10月5日より全国公開