上戸彩「半沢直樹」視聴者に感謝のコメント
女優の上戸彩が24日、都内で行われた出演映画『おしん』の完成披露会見に出席し、22日に最終回を迎え、平均視聴率が42.2%(関東地区)と発表された大ヒット出演ドラマ「半沢直樹」(TBS系)の高視聴率に「たくさんの人に観ていただいたようで、ありがとうございます」と感謝した。
美しい着物姿の上戸彩…『おしん』完成披露会見フォトギャラリー
共演の泉ピン子は「“倍返し”が終わっちゃったのがショック」と大ファンだったことを公言。「男優だったら、こういう役をやってみたいと思うじゃない」と熱心に観ていたようで、視聴率についても「40%を超えると思っていましたよ。わたしの目の黒いうちに、パート2か映画をやってほしい」と切望した。
約2,500名の中からオーディションで選ばれ、主役に抜てきされたおしん役の濱田ここねも、この“半沢直樹ブーム”に便乗。「上戸さんがとても優しく、ほめてくださった。優しくしてもらったぶん、“倍返し”したいと思います」とにっこり。映画の完成披露のはずが、「半沢直樹」一色の異色の会見となり、会場からは笑いがこぼれていた。
また、腰痛のため欠席した原作者の橋田壽賀子は、「『おしん』は、当時、『本当の豊かさとは何か』について書き表した作品でした。世の中が便利になっても、人と人とのつながりが豊かでないと、幸せにはならない。つらいことがあっても負けないで生きて、ということを『おしん』には込めています。30年経ち、さらに世の中が便利になり、人との繋がりもますます減ってきていると感じる今の日本だからこそ、この作品を皆さんに今、見ていただけることになったのは、感無量の思いがあります」とコメントを寄せた。
さらに、濱田に対し、「とっても寒い雪の中、泥だらけになって、よくがんばりましたね。『おしん』の厳しい撮影に挑み、やり遂げられる子どもは、もういないと思っていました」とねぎらいの言葉を掛けた。
本作は、最高視聴率62.9%を記録し、日本中に「おしん」ブームを巻き起こした同名ドラマを映画化した作品。ドラマ放送時、特に人気の高かったおしんの少女時代に焦点を当て、家計のためにやむなく奉公に出された少女がさまざまな苦難を乗り越えて、たくましく生きる姿を描く。会見には、稲垣吾郎、小林綾子、井頭愛海、ガッツ石松、満島真之介も出席した。(取材・文:嶋田真己)
映画『おしん』は10月12日より全国公開