佐々木希、初めての母親役!シングルマザーのキャバ嬢に 永作博美と初共演
国内で初めて世界農業遺産に認定された能登半島(珠洲市)にてオール能登ロケを行う予定の映画『さいはてにて-かけがえのない場所-』が製作され、永作博美が主演し、佐々木希と初共演することが明らかになった。今年6月の第2子長女出産後初めての映画撮影となる永作が演じるのは、東京で一人生きてきた焙煎コーヒー屋の女主人。佐々木は初めて母親役に挑戦し、シングルマザーのキャバクラ嬢にふんする。
本作は、幼少期に生き別れた父親を捜すため故郷・能登に戻り店を始めた女主人・吉田岬(永作)が、隣人のシングルマザーでキャバクラ嬢の山崎絵里子(佐々木)やその子どもたちと触れ合うことで変化していくさまを描いたヒューマンドラマ。実写化までに約10年をかけた完全オリジナルストーリーで、美しい奥能登を背景に人と人との交わりから生まれる喜びを映し出す。
メガホンを取るのは、ベネチア国際映画祭最高賞の金獅子賞を受賞した映画『悲情城市』のホウ・シャオシェン監督の弟子にして、カンヌ国際映画祭監督賞を受賞した映画『ヤンヤン 夏の想い出』のエドワード・ヤン監督の後継者と呼ばれる台湾の新鋭女性監督、チアン・ショウチョン。ショウチョン監督の過去作品を観た東映国際部・大久保プロデューサーが本作のイメージに合うと考え、直接オファー。映画『八日目の蝉』で日本アカデミー賞最優秀助演女優賞に輝いた永作を観て惚れ込んだというショウチョン監督のキャスティングと共に起用が実現した。
「監督が非常に物語を純粋にとらえているのが印象的で、その見解がどう演出に重なっていくのかとても楽しみ」と語る永作に対し、「初めての母親役で、未知の世界」と新境地に挑む佐々木は「海外の映画監督とお仕事するのが初めてで、わたしで務まるのか不安もありました」と率直に吐露。しかし、対面を重ねるごとに言葉の壁やコミュニケーションの不安は解消され、「監督をはじめ、作品に関わる全ての方を信じて精いっぱい頑張ります」と意気込んでいる。
9月22日にクランクインする本作は、国際色豊かな作風を生かして、カンヌ・ベネチア・ベルリンの世界三大映画祭への出品や、アジア同時公開も視野に展開していく。(編集部・小松芙未)
映画『さいはてにて-かけがえのない場所-』は2014年冬、全国公開