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山形国際ドキュメンタリー映画祭 今年はジョン・レノン&オノ・ヨーコ監督作など上映

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会見に臨んだ中村政樹氏、鈴木敏幸氏、朝倉さや
会見に臨んだ中村政樹氏、鈴木敏幸氏、朝倉さや

 今年で13回目を迎える「山形国際ドキュメンタリー映画祭2013」開催記念記者会見が13日、銀座のイタリアンレストラン「ヤマガタ サンダンデロ」で行われた。この日は映画祭の藤岡朝子ディレクター、ボランティアリーダーの鈴木敏幸氏、山形お宝広報大使を務めるシンガーソングライターの朝倉さや、レストラン支配人の中村政樹氏などが出席した。

 山形市の市政100周年記念事業として、1989年に始まった同映画祭。アジア初の国際ドキュメンタリー映画祭として隔年で開催され、今年で13回目を迎える。この日の会見は、山形県の食材を使用したレストランで実施され、ほとんどの来場者が山形弁でコメントを述べるなど、アットホームな雰囲気の中で行われた。

 会見に臨んだ鈴木氏は、「ゲストとの距離が近い」「映画祭のスタッフとして誰もが自由に参加できる」「新しい才能に出会える喜び」の3点を映画祭の特色として列挙。「ぜひ皆さんも参加してもらって、新聞やテレビでも報じきれないような今の世界に触れでほしいと思います」とその魅力を語った。

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 そんな映画祭の今年の見どころについて藤岡ディレクターは、テリー・ギリアム監督作『12モンキーズ』の元ネタとして知られる『ラ・ジュテ』を手掛けた、故クリス・マルケル監督の追悼上映を挙げ「昨年、91歳で亡くなったクリス・マルケルは政治的ではあるものの、個人でしか作れないような映画を作ってきた方で、世界的に評価の高い映画監督です。彼の作品、46作品を一挙上映するのは世界で初めて。日本で撮影を行うなど、日本にゆかりの深い監督ですが、これだけの大規模上映となるのは山形ならでは」と自負する。

 その他にも、原一男監督作『ゆきゆきて、神軍』、ジョン・レノンオノ・ヨーコ監督作『レイプ』など、被写体にカメラを向けることで生まれる倫理的問題について話し合う特集「6つの眼差しと<倫理マシーン>」、東日本大震災後の日常をテーマとした15本の作品を集めた「ともにある」など、意欲的なプログラムが紹介された。「山形国際ドキュメンタリー映画祭」といえば、映画を通じて、ゲストや観客、スタッフが共にコミュニケーションを取り合うことができるアットホームさも魅力の一つ。今年も熱い8日間が山形で繰り広げられることになりそうだ。(取材・文:壬生智裕)

「山形国際ドキュメンタリー映画祭2013」は10月10日~17日まで山形市内の各所で実施予定

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