生肉をパクリ! 美少女ナターシャ・カリス、戦慄のホラー映画を語る
鬼才サム・ライミ監督が製作を手掛けた実話に基づくスリラー映画『ポゼッション』で、ヒロインを務めた14歳の新星ナターシャ・カリスが、この衝撃作について語った。
『ポゼッション』は、呪われた箱を手に入れてしまった一家の恐怖の体験を描いたもの。カリスは、箱の中の悪魔に憑(つ)かれた一家の次女エミリーを演じている。あどけない少女が邪悪な魔物に変貌して暴れ回る姿は衝撃的で、映画『エクソシスト』のリンダ・ブレアを彷彿(ほうふつ)させる。
とりわけエミリーが深夜に冷蔵庫をあさり、生肉をむさぼる野獣のような姿は身の毛もよだつショックシーンだ。本編中の恐ろしい形相とは逆に、カリスは「わたし自身は、生肉は好きじゃないわ」と笑ってみせるが、この余裕が実に頼もしい。また、「除霊のシーンはすごく怖くて迫力があるの」とクライマックスについて彼女は胸を張る。司祭が唱えるまじないの言葉に苦悶(くもん)し、何度となく絶叫してもがく姿を目の当たりにすれば、カリスの発言にも納得がいくだろう。
ほかにもガの群れに囲まれたり、悪意をみなぎらせた形相で他人を呪ったりと、カリスは随所ですさまじい熱演を見せる。そんな戦慄(せんりつ)すべき作品でありながらも、彼女は「この映画には涙も、笑いもある。もちろん恐怖もあるわ。最後までドキドキの面白い映画よ」とエンターテインメントであることをアピール。このあたりにも女優としての風格がうかがえる。
そんな彼女にスタッフも称賛の声を惜しまず、VFXスーパーバイザーのアダム・スターンは、本作のDVD収録のインタビューで「ナターシャはすごい女優だ。 VFXを加える前に彼女の演技をモニターで見たけれど、視覚効果なんて必要がないほど怖い」と語る。恐るべし14歳! 注目すべき女優の登場といえるだろう。(猿園楽)
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10月2日(水)発売 ブルーレイ:4,935円(税込み)/ DVD:3,990円(税込み)
発売元:カルチュア・パブリッシャーズ、販売元:ハピネット