病気完治の星野源から手紙…園子温監督ら『地獄でなぜ悪い』メンバーが感激!
28日、映画『地獄でなぜ悪い』初日舞台あいさつが新宿バルト9にて行われ、主演の國村隼、堤真一、長谷川博己、二階堂ふみ、友近、そして園子温監督が登壇した。また、今月26日に治療中だった病気が完治したことを明かした星野源から激励の手紙が届くと、二階堂は「星野さんからの良い手紙で涙腺がウルウルしました」と喜びの表情を浮かべていた。
星野源からの手紙…映画『地獄でなぜ悪い』初日舞台あいさつフォトギャラリー
劇中で騒動に巻き込まれる普通の青年を演じた星野は、昨年末にくも膜下出血を患い、休養。一旦は復帰したものの、療養を理由に再度活動を休止していた。残念ながら本作の公開初日舞台あいさつに参加できず、星野は手紙の中で「手術が成功し退院することができましたが、皆様にお会いすることはもう少し時間が掛かりそうなので、自宅で初日の成功を祈るばかりです」とつづると、「この作品に出演して、主題歌を担当できたことを誇りに思います。お客さんの中には、僕のことを心配してくださる方もいるかもしれませんが、その気持ちは一度捨てていただき、映画を楽しんでください」とメッセージを寄せた。
そんな星野の気遣いに、園監督は「昨日、初日のことを伝えたら『明日よろしくお願いします』って元気にメッセージを返してくれたことにホッとしていたんです。早く外に出てもらって、また僕と一緒に組んで映画をやってもらえたらと思っています」と応える一方で「でも、星野君のキャスティングは下北沢の飲み屋で、レコード店に張ってあった星野君のポスターを見て、結構安易に決めたんですよ。そんな星野君とまさかこんな熱い友情で結ばれるとは思いませんでした」と裏話を披露した。
トロント国際映画祭ミッドナイト・マッドネス部門で観客賞を受賞するなど、世界各国で高い評価を受けている本作。「(同賞)ハリウッドに一番近い、エンタメ映画の最前線で競い合う、一番欲しかった賞。勝負に勝った感じ。僕よりもこの映画が喜んでいると思います」と受賞の感想を感無量な表情で園監督が語ると、主演の國村も「皆さんの表情を見ていると、この映画が皆さんに届いたんだなと思って安心しました」と笑顔を浮かべていた。
本作は、映画『愛のむきだし』の園子温監督が、十数年前に自主映画を制作していたときに書いた台本を基にした娯楽作品。まな娘の映画デビューをかなえようと奔走する男が巻き起こす騒動の数々をユーモアたっぷりに描き出している。(磯部正和)
映画『地獄でなぜ悪い』は新宿バルト9ほか全国公開中