『東京オリンピック』デジタル修復版の初上映決定
第26回東京国際映画祭
巨匠・市川崑が総監督を務めた映画『東京オリンピック』(1965)のデジタル修復版が、17日に開幕する第26回東京国際映画祭の最終日(25日)に初めて上映されることがわかった。フェスティバル・ミューズの栗山千明が10日に猪瀬直樹東京都知事を表敬訪問した際に発表された。
『東京オリンピック』は、1964年10月に行われた東京オリンピックの記録映画。第18回カンヌ国際映画祭では市川崑総監督が国際批評家賞と青少年向最優秀映画賞を受賞するなど、世界的評価も獲得した名作だ。2020年の東京オリンピック・パラリンピック開催決定を受けて、同映画祭での特別上映が決定。デジタル修復版は初披露となる。
1984年生まれの栗山は同作を知らなかったと言い、「わたしみたいな世代の方もいらっしゃると思うので、これをきっかけに興味をもっていただけるのではないかな」と期待。映画祭やオリンピックについて意見を交わしたという猪瀬都知事については、「恐れ多いですが、気さくにお話しをさせていただいて良かったです。東京という町を改めてすてきな町だなと感じさせていただきました」と印象を明かした。
また、「なかなか都知事にもお会いできませんし、都庁に来る機会をいただいて光栄」と感慨にひたった栗山は、「映画祭というとかしこまったイメージがあるかもしれませんが、お祭りと思って皆さんと楽しみたいと思います」と笑顔で抱負を語っていた。(中村好伸)
第26回東京国際映画祭は10月17日~25日に六本木ヒルズをメイン会場に、都内各所にて開催