春風亭小朝、故志ん馬さんを悼む…「早いよ」

落語家の春風亭小朝が、7日に胃がんのため55歳で死去した古今亭志ん馬さんを「早いよ 早すぎ」とオフィシャルブログで悼んだ。
9日付の「早いよ」と題したブログ記事で志ん馬さんの死に触れた小朝は「昔、NHKの新人演芸コンクールに出てみたいというので彼に似合う宮戸川を稽古したんですが、その噺で優勝してくれた時は本当に嬉しかった」と思い出を振り返った。
その後、芸の相談を受けたことはなかったというが、昨春に突然、小朝の独演会に顔を出すと「今年の芸術祭に出てみたいんですけど、ネタはどうしたらいいですかねぇ」と相談を持ち掛けてきたとのこと。当時、志ん馬さんの酒量が増えていると聞いていた小朝は「また、やる気になってくれたことがとても嬉しかった」といい、「今年は絶対に賞はとれないので、最低でも3回はチャレンジすること」など、喜んで助言したことを明かした。
それだけに今回の早すぎる死が悔やまれてならない様子の小朝。故人の人となりについて「よく笑う、常に陽気な人でしたが心の底にある悩みや迷いを人に見せないタイプだったので、それが少しずつ身体に影響していたのかもしれません」と明かすと、「昨夜は睡眠導入剤を飲んで眠りました だって、志ん馬さんの人なつっこい笑顔が何度も何度も頭の中に浮かんでくるんだもん」とその死を悼んだ。(編集部・福田麗)