伊藤かずえ、離婚には触れず…青春時代の盟友との27年ぶり共演を振り返る
今年8月にロックバンド・SIAM SHADEのNATCHINと協議離婚した女優の伊藤かずえが12日、都内で行われた映画『埼玉家族』の初日舞台あいさつに登壇した。伊藤は離婚の話題に触れることはせず、実に27年ぶりとなった鶴見辰吾との共演を振り返るなど終始笑顔を浮かべていた。この日はほかに、森田涼花、福山功起監督、加瀬聡監督、完山京洪監督、埼玉県知事の上田きよし氏が登壇した。
かつて「ポニーテールはふり向かない」などの人気作品で共演し、アイドルとして一世を風靡(ふうび)した鶴見と伊藤。27年ぶりの共演となる鶴見について、伊藤は「大映ドラマのとき、よく共演しました。青春時代を一緒に乗り越えた仲」と振り返ると、「でも、久しぶりという感じはしなかった。とてもやりやすくて楽しかった」と笑顔を浮かべた。それに応じて、鶴見も「昔はよくドラマの中で殴られました」と思い出話に花を咲かせていた。
その一方、現役アイドルとして活動する森田は「主人公の思いと自分の思いが重なっていた気がする」と感想を述べると、高校生役については「あんまり高校に行ってなかったので、高校生活ってこんな感じなんだなって思った。新鮮でした」と述懐。「しんなり、ほっこり、あたたかくなる映画です。みなさんの心を温かくしたいです」と呼びかけた。
本作は埼玉県と松竹が協力し、地域映画の新たな取り組みとして制作されたオムニバス映画。埼玉に暮らす平凡な家族を題材に、「ハカバノート」「キャンディ」「父親輪舞曲(ちちおやロンド)」「ライフワーク」の4エピソードで構成されている。舞台あいさつには埼玉県知事も登壇し「埼玉県民は鴨のような存在。集団行動の中でも時間を守り、決して列を乱さず、一番ありがたいことに旅先でも値切らない。それ故に目立たないのかもしれませんが、穏やかだということだと思っています。どうか埼玉に興味を持ってほしい」と埼玉ならではの魅力をアピールしていた。(取材・文 名鹿祥史)
映画『埼玉家族』は公開中