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三谷幸喜、代役・宮沢りえとの裏話を明かす 「ラッキーアイテム」をあげていた

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宮沢りえの代役にまつわる裏話を明かした三谷幸喜
宮沢りえの代役にまつわる裏話を明かした三谷幸喜

 「種田陽平による三谷幸喜映画の世界観展 ~『清須会議』までの映画美術の軌跡、そして…」のオープニングセレモニーが11日、上野の森美術館で行われ、三谷幸喜が今年春に行われた舞台「おのれナポレオン」の裏話を明かした。三谷が作・演出を担当した同舞台では、天海祐希が軽度の心筋梗塞のため急きょ降板。その代役を務めた宮沢りえを勇気付けるため、三谷は“幸運のお守り”ともいえるアイテムを渡していたのだという。

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 種田陽平とのトークセッション中、今回の展覧会の見どころを聞かれた三谷が挙げたのは、『THE 有頂天ホテル』に登場した「ラッキーアイテム」という人形。これは「持っていると幸運になれる」という設定の小道具で、同作の撮影終了後には三谷自身が持ち帰っていたというが、「今回、展示のためにそれを持ってきてくれと言われたんですが、実は『おのれナポレオン』という舞台の時に、天海祐希さんの代役をやってくれた宮沢りえさんを勇気づけるためにあげてしまった。本当は千秋楽が終わったら返してもらおうと思っていたんだけど……。でも今回は宮沢さんに連絡をして、大至急送ってほしいとお願いしたんで、明日の初日には会場に並ぶと思う」と裏話を絡めながら、展示品をアピールした。

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 また、三谷は種田を「僕の映画の先生」と評していることも告白。種田は映画『THE 有頂天ホテル』を皮切りに、『ザ・マジックアワー』『ステキな金縛り』『清須会議』、そして舞台「ベッジ・パードン」という計5作品でタッグを組んでおり、近年の三谷作品に欠かせない存在になっている。

 その種田について「僕の映画は必ず種田さんとの話し合いから始まります」と切り出した三谷は、「映画のストーリーが浮かぶと、種田さんから意見をいただくんです。次はどんな空間になるんだろうと考えながら、そこからストーリーを組み立てて撮影に入る。種田さんはいろんな監督と仕事をしているけれど、たぶん一番苦労をかけているのが僕の映画。でも一番楽しんでいるのも僕の映画だと思います。実際に種田さんが僕のことをどう思っているのかはわからないですけどね」と制作の裏側を明かし、これには種田も笑いを堪えられない様子だった。

 今回の展覧会では、日本のみならず、クエンティン・タランティーノチャン・イーモウといった映画監督からも絶大なる信頼を集める種田が手掛けた美術セットを製作するための貴重な資料や、実際に撮影に使用された装飾、小道具や模型などを展示。種田がいかにして美術セットを生み出しているのか、その裏側を明らかにする内容となっている。(取材・文:壬生智裕)

展覧会「種田陽平による三谷幸喜映画の世界観展 ~『清須会議』までの映画美術の軌跡、そして…」は10月12日から11月17日まで上野の森美術館にて開催

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