クロエ・モレッツ、キャリー役は一生モノ!いじめられっ子ヒロインへの挑戦
若手女優の中でもナンバーワン人気を誇るクロエ・グレース・モレッツが、女流監督キンバリー・ピアース(『ボーイズ・ドント・クライ』)による、スティーヴン・キングのデビュー小説の再映画化『キャリー』で演じた主人公キャリー・ホワイトについて語った。
キャリーといえばホラー映画史に残る人気キャラクター。この役に惹(ひ)かれた理由についてクロエは「キャリーを演じることにとても興味があったの。肉体的にもチャレンジだと思ったし。ホラーの中でも、洗練されたスリラー風の作品だしね。あと、キンバリー(・ピアース)が監督だということも決め手の一つだった」とコメント。さらに「脚本を読んで、これは一生忘れることができない役だと思ったの。キャリーみたいに美しい人はいないわ」と悲劇のヒロインを称えた。
シシー・スペイセク主演の1976年版に続き、2度目の映画化となる『キャリー』。今作でクロエは、いかに「クロエ版キャリー」を生み出したのだろう? 「キャリーは周りから軽視されている内向的な女の子。演じる上で、わたしが成長する過程で体験したことや感じたことを、キャリーの中に持ち込んだの。彼女の方が極端なバージョンだけど、わたしもキャリーみたいな経験をしたことがあるし、気持ちはわかる。キャリーになりきって演じることができたと思うわ」と自信たっぷりに語る。
しかし、そんな本作の大きなテーマはいじめ。いじめられっ子を演じた経験についてクロエは、「わたしは普通の女の子で友達ともうまくやっていて、いじめは体験したことがないから、普段と全く違う感覚だったわ……。撮影前にキンバリーとは、キャリーになりきるため、いじめられることで自分をさらけ出し、防衛本能を働かせようって話し合ったの。いじめられるシーンの撮影では、怒りを爆発させたり、とても自然にいじめに対する反応を表現できたと思う」とコメント。自分をとことん追い込んでキャリーを演じることで、俳優として多くのことを学べたと語る彼女の、新境地開拓ともいえる新たな側面をこの映画で目撃できるはずだ。(取材・文:小林真里)
映画『キャリー』は11月8日より全国公開