永瀬正敏×林海象監督17年ぶりの本格タッグ作!“地元”横浜でオーケストラ上映
俳優の永瀬正敏と林海象監督がおよそ17年ぶりに本格タッグを組んだ映画『彌勒 MIROKU』のフィルムオーケストラ付き上映が18日に横浜赤レンガ倉庫で行われ、永瀬と林監督のほか、土村芳、近衛はな、中里宏美、大西礼芳が出席した。林監督が「フィルムサーカス」と命名する今回の公演は、キャスト陣の芝居、オーケストラの生演奏、映画上映などがミックスされたユニークな公演となった。
横浜・黄金町を舞台にした「私立探偵 濱マイク」シリーズを通じて、「横浜は第2の故郷」と自負することになった林監督、永瀬にとって、今回はまさに凱旋公演。満員の観客を前に「永瀬君と一緒に作った新作を横浜で上映できてうれしく思っています」と林監督があいさつすると、永瀬も「デビュー作(『ションベン・ライダー』)も横浜がロケ地だったし、もちろん『濱マイク』もやらせてもらった特別な場所。そんな横浜に帰ってくることができてうれしいですね」とコメント。横浜の人々に愛される二人の登場に、会場は大喝采となった。
本作には、映画に音楽が入っている「映画版」と、映画に音楽が入っていない「生演奏版」という2つのバージョンが存在する。関東初上陸となった今回の「生演奏版」は、スクリーン横にピアノ、ギター、パーカッション、バリトンサックス、バスクラリネット、フルートなどを演奏する音楽家たちがスタンバイ。映画上映に合わせて情感豊かな音楽を奏で、会場を魅了した。
まさに大盛況のうちに幕を閉じた横浜での「生演奏版」上映だったが、この後は「濱マイク」の聖地である黄金町の映画館シネマ・ジャック&ベティで、「映画版」の6か月のロングラン上映を行うとのこと。シネコン時代でロングランが生まれにくいこのご時世、異例の興行となるだけに、永瀬も「え、6か月やるの!?」と驚きを隠せない様子。だが、その心意気に「最高じゃないですか!」と興奮しているようだった。(取材・文:壬生智裕)
映画『彌勒 MIROKU』(映画版)は10月26日よりシネマ・ジャック&ベティにて公開
映画『彌勒 MIROKU』(生演奏版)は10月22日、23日に雑司ヶ谷鬼子母神の東京唐組赤テントにて上演