『サカサマのパテマ』藤井ゆきよ、初ヒロイン作上映で感涙!
第26回東京国際映画祭
アニメーション映画『サカサマのパテマ』の舞台あいさつが24日、第26回東京国際映画祭を開催中の六本木ヒルズで行われ、吉浦康裕監督と声優の藤井ゆきよ、岡本信彦が登壇した。本作は先日、英国で開催された「スコットランド ラブアニメ映画祭2013」で観客賞と審査員賞をW受賞。吉浦監督は「公開を前にした本当にいいタイミングで受賞できてうれしいです」と壇上から喜びを表現した。
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制作にあたって、海外市場は意識したかと問われた吉浦監督は「結果的に意識したことになる」とコメント。「いろんな人に観てもらいたくて、観る人の裾野を広げようと思っていた。小学生からうちの両親まで、幅広い人に楽しんでもらえるようにする中で、当然海外も視野に入れていた」とうれしそうに語る。
一方、本作のヒロイン、パテマの声を演じた藤井は「わたしはこの作品で初めてヒロインをさせていただいて……」と語り、抑えきれずに涙を浮かべる一幕も。「あいさつ始まったばかりで、早すぎますよね」と照れながらも、「こんな大きな会場でたくさんの人に観ていただいて、本当に恵まれた作品に出会えたんだなと。とてもうれしいです」と声を震わせながら喜びを語っていた。
さらにこの日は、岡本の27歳の誕生日とあり、舞台上にサプライズのバースデーケーキも用意。壇上に用意された大きなケーキに岡本は「マジかよ……」と驚きの表情を見せ、「これは食べきれないよ」とうれしそうにコメント。「27歳になったということでこれからも声優として頑張っていきたいと思います」と意気込みを語り、作品についても「台本を見たときから衝撃だった。こんな作品に出会えて幸せです」と話した。
本作は好奇心旺盛な地下集落のお姫様パテマの冒険をつづるヒロインアニメ。地下にある狭くて暗い世界を舞台に、防護服を着用しながら生活する環境にありながらも、前向きなヒロインと明るく暮らす人々が描かれる。東京国際映画祭の後は11月8日から行われるイタリアのローマ国際映画祭「アリス・ネラ・チッタ(都会のアリス)」のコンペ部門への出品も決定している。(取材・文 名鹿祥史)
映画『サカサマのパテマ』は11月9日より全国公開