竹中直人、全盛期のRCサクセションは苦手だった
俳優の竹中直人と女優の北乃きいが28日、映画『ケンとメリー 雨あがりの夜空に』の完成披露試写会に出席した。故・忌野清志郎さんがリーダーを務めたバンド・RCサクセションの「雨上がりの夜空に」が劇中歌として印象的に使用されている本作。竹中は同バンドのファンではあるものの、全盛期のRCサクセションは苦手だったと意外な心中を明かした。
「3人編成の頃は、ファンでよく聞いたんです」という竹中は、「最初はあんな派手なメイクではなく、アコースティックギター2本とウッドベースという編成のバンドでね。それがあのギンギンのRCサクセションになったときはショックでした。これは僕の好きなRCじゃないって、それからしばらく全然聴かなくなった」と告白。
さらに「『雨上がりの夜空に』がはやっているときも全くでした。『古井戸』ってバンドも好きだったんですけど、そのメンバーの仲井戸麗市さんがRCに入ったのもショックでね」と初期のアコースティックなRCサクセションが好みであったことをしみじみと語った。
一方、北乃は「『雨上がりの夜空に』って曲をこの映画で初めて知りました」というが、「映画ではカットされてしまったんですけど、『スローバラード』って曲を歌う予定があってそれを練習するうちに、静かなテンポの曲もいいなって思うようになりました」とRCサクセションの印象について好意的なコメントを寄せ、竹中らとRC談義に花を咲かせた。
本作は異国で暮らす娘の結婚を阻止するため、父親がデタラメな中国人トラックドライバーと共に、ひらすら娘の結婚式を目指して珍道中を繰り広げるコメディー映画。竹中と北乃は親子役で共演している。
マレーシアで行われたロケに、北乃は「ずっとウエディングドレスを着ている役だったので大変でした。やっぱり暑いので」と苦労したようだが、竹中は「時間が空いているときは、近くのショップでブルース・リーのフィギュアを買い、紹興酒に梅干しを入れて飲みながらフィギュアと向かい合っていた」と楽しそうに振り返っていた。 (取材・文 名鹿祥史)
映画『ケンとメリー 雨あがりの夜空に』は11月6日よりネット配信開始、11月9日より109シネマズほか全国公開