ザ・フー、ライブ活動から引退へ 来年の50周年記念ツアーが最後
イギリス出身のロックバンド、ザ・フーが来年の結成50周年記念ツアーを最後に、ライブ活動から引退することが明らかになった。W.E.N.Nが報じた。
同バンドは現在、オリジナルメンバーのロジャー・ダルトリーとピート・タウンゼントの2名で活動。W.E.N.Nによると、ロジャーとピートは近年健康問題を抱えており、これが今回のライブ活動からの引退の大きな理由になっているとのこと。69歳のロジャーは2010年に前がん状態の腫瘍を切除しており、68歳のピートも1980年代から聴力障害に苦しんでいることが伝えられている。
ザ・フーは来年に結成50周年を迎えるため、その記念ツアーが最後のライブになるといい、ピートは「50周年記念にワールドツアーをやるよ。世界にはまだ僕たちが訪れていないところがあるからね。それが最後のツアーになるはずだ」と明かしている。
ザ・フーは1964年に結成。アルバム「トミー」「フーズ・ネクスト」といった作品で人気を博し、イギリスを代表するバンドとしての地位を確立。オリジナルメンバーであるキース・ムーンの死去に伴うメンバーチェンジがあったものの、1983年に解散するまで当時の音楽シーンをけん引した。その後も幾度か再結成しており、2012年にはロンドンオリンピック閉会式でパフォーマンスを行っている。(編集部・福田麗)