「SPEC」ついに完結!戸田恵梨香&加瀬亮がシリーズへの熱い思いを語る!
2010年に連続ドラマとしてスタートし、スペシャルドラマ、劇場版とスケールアップしてきた「SPEC」シリーズ。前後編で公開される『劇場版 SPEC~結(クローズ)~』では、特殊能力=SPECを持つ者をめぐるドラマは犯罪者VS刑事という関係にとどまらず、今や全人類の命運を懸けた想像を超えるものに。そんな宿命にのみ込まれていく2人の刑事、当麻と瀬文を演じ切った戸田恵梨香と加瀬亮がシリーズへの熱い思いを語った。
映画『劇場版 SPEC~結(クローズ)~ 漸(ゼン)ノ篇』フォトギャラリー
「正直シリーズが3年間も続くとは思っていなかった」という戸田は、「スペシャルドラマの『~翔~』と映画の『~天~』が決まったときに、何としても『~結~』まではやりたいと願っていましたから。最後まで悔いなくやれて本当にうれしいです」と完結編を迎えた喜びを語る。
そんな『~結~』を「これまでの『SPEC』とは明らかに違うと感じた」と語る加瀬。「前作の『~天~』の屋上で当麻と銃を向け合うシーンから、二人の関係は刑事の仲間としてだけでなく、男女、さらに宿命的なものになったんだなって思っていたんですけど、まさかこんなスケールの話になるとは」と笑いながら打ち明けた。
その言葉通り、『~結~』の前編となる『漸(ゼン)ノ篇』では、特殊能力者の暗殺計画、当麻に関係すると思われるファティマ第三の予言、白い服に身をまとった男セカイ……と何やら大きなスケールの謎多き物語が、自分が持つ恐ろしい力と格闘する当麻と、彼女を見守り続ける瀬文と共に転がっていく。
その全貌を知るには後編『爻(コウ)ノ篇』を待つしかないが、全ての撮影を終えた戸田は「これで終われると実感した」という。「撮影が終わったときは言葉にできないくらい寂しくて。何か一つ自分の人生において大切なものがなくなってしまったような気持ちになっちゃったんです。でも、今は早く観てもらいたいという気持ちの方が強いですね」。
加瀬も「僕も同じように寂しい気持ちになりました。でも『爻(コウ)ノ篇』の編集途中のものを見せてもらったんですが、『漸(ゼン)ノ篇』で残される謎も含め、素晴らしい形でのラストにたどり着いていると思うので期待してほしいですね。実際に演じてみて、僕もこれで終われるって思いましたから。ファンの方にもそう思ってもらえたらうれしいです」。そう語る二人からは、3年間付き合ってきた役柄を演じ切った満足感と、作品に対する自信が満ちあふれていた。(取材・文:永野寿彦)
『劇場版 SPEC~結(クローズ)~ 漸(ゼン)ノ篇』は公開中
『劇場版 SPEC~結(クローズ)~ 爻(コウ)ノ篇』は11月29日(金)より全国公開