「ほこ×たて」放送終了決定 不適切演出や動物への配慮に欠けた撮影を確認
フジテレビは1日、同局のバラエティー番組「ほこ×たて」(毎週日曜・午後7時)内で不適切な演出があったとされた問題に絡み、同番組の打ち切りを決定した。番組オフィシャルサイトなどで告知された。
同番組の演出をめぐっては、10月20日の特番内で放送された「どんな物でも捕えるスナイパーVS絶対に捕えられないラジコン」内で不適切な演出があったことが、ラジコン側の出演者がインターネット上で告白したことで発覚。また過去に放送された対決においても、同様の演出があったことが明かされていた。
同局では、社内調査の結果「出演者の方からご指摘頂いた収録の順番や、対戦の運営に関する経緯は、大筋において事実であり、不適切な演出があったことが社内の調査で確認されました」と報告。併せて、過去に放送された「どんな物でも捕えるタカVS絶対に捕らないラジコンカー」「どんな物でも捕える猿VS絶対に捕えられないラジコンカー」においても「不適切な演出と、動物に対する配慮に欠けた撮影が行われていたことが確認されました」と認めた。
この結果を受け番組では、「視聴者の皆様の期待と信頼を裏切る行為が確認された以上、真剣勝負を標榜している番組の継続は不可能と判断し、今後の『ほこ×たて』の放送終了を本日決定致しました」と番組終了を告知。
また調査結果に基づき、BPOの放送倫理検証委員会に報告書を提出。再発防止を徹底するため対策委員会の設置、並びに識者を講師に招いた「コンプライアンス懇談会」の開催を決定したという。この調査結果を受け、同局では「視聴者の皆様、真摯にご協力頂いた出演者の皆様の信頼を裏切る結果となってしまいましたことを深く反省し、心からお詫び申し上げます」と謝罪している。(西村重人)