東宝出身の桜井浩子も感無量!毎月Qの日に「ウルトラQ」をTOHOシネマズ巨大スクリーンで上映
TOHOシネマズ日劇で行われた円谷プロ50周年「ネオ・ウルトラQ」特別上映が9日に初日を迎え、オリジナル版に出演していた女優の桜井浩子が、大スクリーンでの上映に感無量な様子を見せた。この日は、「ネオ・ウルトラQ」でメガホンをとった田口清隆監督、同じく「ネオ・ウルトラQ」を手掛けた円谷プロの造型師・澗淵隆文、そして古代怪獣ゴメスが来場した。
今年1月よりWOWOWで放映されていた「ネオ・ウルトラQ」は、特撮界に金字塔を打ちたてた「ウルトラQ」の“セカンドシーズン”。石井岳龍、中井庸友、入江悠、田口清隆という気鋭のクリエーターたちの参加、最新鋭の4Kカメラの導入など、数々の新機軸を打ち出し、話題を集めた同作に、巨大なスクリーンで観たいという視聴者からのリクエストが殺到。そこで円谷プロは、今月から4か月間、毎月9日を「Qの日」と制定することに決定。全12話のうちの3エピソード、プラス、モノクロだったオリジナル版をカラー化した「総天然色ウルトラQ」から選りすぐりの1エピソードを加えた計4話を、毎月「Qの日」から1週間限定でスクリーンで上映することが決定した。
1961年に東宝ニュー・タレント1期生として東宝に入社していた桜井は、本作がスクリーンで上映されるとあって、「実は今日はジーンときているんです。わたしはウルトラマンをやった後に、1本だけ映画をやってから円満退社で東宝を離れたんですが、それでもわたしのルーツは東宝。だからTOHOシネマズのこんなに大きなスクリーンで『ウルトラQ』を上映してもらえるなんて感無量ですね」と感慨深い様子。
さらに当時のことを「現場の雰囲気はすごかったですよ」と振り返った桜井は、「ネオ・ウルトラQ」について、「それ(オリジナル版)を観て、自分も撮りたいと言ってくださった今のスタッフたちの作り方や情熱は年月がたっても変わらない。あれから何十年もたって、この場に立っていられるのはしあわせ」としみじみ語った。(取材・文:壬生智裕)
円谷プロ50周年「ネオ・ウルトラQ」特別上映Part.1は今月15日までTOHOシネマズ日劇ほかにてレイトショー(Part.2以降は毎月9日より順次公開)