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「とんび」重松清の新作「アゲイン」、中井貴一×波瑠で映画化!

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中井貴一と波瑠
中井貴一と波瑠 - (C) Takashi Mochizuki(左)

 内野聖陽佐藤健の共演で今年1月にドラマ化された「とんび」などで知られる作家・重松清の新作「アゲイン」(集英社「小説すばる」にて連載)が、中井貴一波瑠の共演で映画化されることが明らかになった。『風が強く吹いている』の大森寿美男監督がメガホンを取る。

 本作は、東日本大震災で亡くなった父親が28年間出せなかった年賀状の束を見つけた娘・美枝が、その理由を知ろうと年賀状にあった住所を訪ね、父の野球部時代のチームメイト・坂町と出会ったことから始まる物語。父が野球をやっていたことも知らなかった美枝だったが、坂町にボランティアとして参加している全国の高校野球OB・OGによる大会「マスターズ甲子園」の参加を呼び掛け、チームメイトを集めていく中で、次第に野球部の誰も知らされていなかった父の真実が明らかになっていく。

 高校野球に青春を懸け、美枝と共に亡くなったチームメイトの思いを探る坂町を演じる中井は、本作について「我々世代が持つ喪失感と、同時に捨てられない希望にあがき、越えていこうとする主人公たちに共感を覚えました」とコメント。野球は未経験だったというが、「練習を通じてこの年で初めてチームプレイの素晴らしさと難しさを知りました」と語った。

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 死んだ父の謎を追いかけていく娘の美枝を演じるのは、『潔く柔く きよくやわく』などに出演するモデル・女優の波瑠。「美枝の置かれた境遇や思いは、今まで自分自身経験したことのないものなので、この作品に関わる中でわたしも成長できればと思います」と語る彼女は、「本当に豪華なキャストの方々に囲まれるので、役目を果たせるよう精いっぱい頑張りたいです」と意気込んだ。

 中井、波瑠のほかには、元チームメイトの高橋役で柳葉敏郎、元野球部のマネージャー・裕子役で和久井映見が出演。今回の決定に原作の重松は、「かつて甲子園を夢見ていたオトナが再び白球を追い、グラウンドを疾走するマスターズ甲子園は、オトナたち誰もが胸に秘めている『もう一度……』の思いを解き放ってくれる舞台です。そのマスターズ甲子園をモチーフにした映画『アゲイン』の物語づくりにかかわることができて、とても光栄です」とコメントを寄せている。(編集部・中山雄一朗)

映画『アゲイン』は2014年秋公開予定

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