リドリー・スコット監督、脳しんとうの危険性を訴える映画を製作へ
スポーツ選手が試合中に起こす脳しんとうがその後どれほど選手生命の危険を及ぼすかについて描く映画を、リドリー・スコット監督が手掛けることがDeadline.comにより明らかになった。
スポーツの大ファンであるスコット監督は、慢性外傷性脳症を患った末に自殺した、アメリカの元ナショナル・フットボール・リーグの選手ジュニア・セーアウさんとデイブ・デュアソンさんについての著述を読み、強く心を動かされたという。
スコット監督は、脳しんとうが決して軽視されるべきではないこと、その危険性を回避する責任がリーグオーナーにもあることなどを作品の中で解き明かしていくとのこと。
実話を基にタバコ産業の不正を描いたマイケル・マン監督の映画『インサイダー』のような性質の作品になるという。タイトルは未定。現在、脚本の候補者たちとの打ち合わせが進行しているところだ。(鯨岡孝子)