米サウスダコタ州の牧場経営者 ベジタリアンのジョーン・ジェットが州を代表することに異議あり
アメリカ中が注目する感謝祭の風物詩、メイシーズ・サンクスギビング・デー・パレードの山車に乗るアーティストをめぐり、ちょっとした騒動が起きている。
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サウスダコタ州が、自分たちの州の山車に乗るアーティストにケチをつけたのだ。Daily Mail紙によると、サウスダコタ州は2010年からパレードに参加をしており、17万5,000ドル(約1,750万円)を支払っているとのこと。山車には毎年アーティストが乗り、代金のうち5,000ドル(約50万円)が支払われるという。(1ドル100円計算)
今年は、サウスダコタ州が候補に挙げたアーティストのスケジュールの都合がつかなかったため、メイシーズ側がジョーン・ジェットと彼女のバンド、ブラックハーツを乗せることを決め、発表していた。
ところが、ジョーンはベジタリアンであり、家畜の生産を批判する動物愛護団体PETAのサポーターとして知られている。サウスダコタ州は家畜が主要産業であるため、牧場経営者たちはジョーンが州の山車に乗るのは適切ではないと抗議をし、メイシーズ側もこれを受け入れたのだ。
メイシーズのパレードはアメリカ国民にエンターテインメントを届けることが目的であり、これまでも社会的主張、政治的論争に関わったことはないため、早急に問題を解決し、この騒動から注目をそらしたかったのだろう。
ジョーンはパレードのほかの山車に乗ることになったが、サウスダコタ州の山車に乗るアーティストはまだ決まっていないという。(澤田理沙)