仲間由紀恵、15年ぶりのアニメ声優!『ジョバンニの島』に市村正親、八千草薫、仲代達矢ら豪華キャスト!
第2次世界大戦直後の北方四島へのソ連軍進駐を題材にしたアニメーション映画『ジョバンニの島』の主要キャストが発表され、市村正親をはじめ、仲間由紀恵、柳原可奈子、ユースケ・サンタマリア、犬塚弘、八千草薫、仲代達矢ら豪華声優陣の参加が明らかになった。仲間がアニメ映画の声優を務めるのは、およそ15年ぶりのことになるという。
北方四島の一つ、色丹島に住む幼い兄弟が、ソ連軍進駐による混乱の中で懸命に生きようとする姿を描く本作。主人公の瀬能純平と弟の寛太の声を、それぞれ子役の横山幸汰と谷合純矢が演じるほか、歌手の北島三郎が声優に初挑戦する。
市村が声を務めるのは、純平、寛太を男手で育てる島の防衛隊長、辰夫。自身も2児の父である市村は、「主人公兄弟を自分の息子たちに置き換えてみたり、あるいは自分の子どものころを思い出したりして演じました」とコメント。さらに厳格な父親像は自分と正反対だと明かし「役づくりは苦労しましたが、過度な表現をせず僕らしさをだせるように努めました」と語っている。
また仲間が声を演じるのは、子どもたちから慕われている純平の担任、佐和子。ゲスト出演した『機動戦艦ナデシコ -The prince of darkness-』などで声優を務め、今回久々の声の演技となる仲間は「わたし自身が戦後の空気を知らないこともあり、特に細かい緊迫感は現場で監督と会話をしながら演じさせていただきました。戦争が子どもたちにもたらす非情さを、改めて映画を通して感じることができました」と真摯(しんし)に心境をコメント。そのほか柳原は純平の家の奉公人、アニメ吹き替え初挑戦のユースケは兄弟の叔父役を務めるほか、犬塚が村長、仲代と八千草はそれぞれ現代の純平と佐和子の声を演じる。
本作は、日本音楽事業者協会の50周年記念作品。同協会の掲げる「プロジェクト21」の一環として、子どもたちに「忘れてはいけないこと」を伝えるべく立案された企画で、テレビドラマ「北の国から」シリーズや映画『最後の忠臣蔵』でメガホンを取った杉田成道が原作・脚本、『宮本武蔵 -双剣に馳せる夢-』などの西久保瑞穂が監督を務める。(編集部・入倉功一)
映画『ジョバンニの島』は2014年2月22日より全国公開