漫画「寄生獣」がついに実写映画化!『ALWAYS』監督&染谷将太らがタッグ
岩明均の漫画「寄生獣」が、2部作として実写映画化されることが明らかになった。国内外で高い評価を得ている同作は数年前にハリウッドのスタジオが原作権を獲得し、日本での映画化が不可能になっていたが、今年ハリウッドとの契約が切れたことで日本での映画化が実現した。監督は『ALWAYS 三丁目の夕日』シリーズの山崎貴が務め、同シリーズの古沢良太が脚本を手掛ける。出演は染谷将太、深津絵里、橋本愛など。撮影は2014年1月にスタートする予定だ。
原作は1990年より「月刊アフタヌーン」(講談社)に連載され、累計1,100万部を突破している人気漫画。謎の寄生生物(パラサイト)がある日、空から飛来してきた世界を舞台に、右手に寄生したパラサイト・ミギーと共生することになった高校生・泉新一と、ほかの寄生獣との戦いや友情、別れを描いている。
主人公・新一を演じるのは、映画『ヒミズ』でベネチア国際映画祭マルチェロ・マストロヤンニ賞(新人俳優賞)を受賞した染谷将太。その新一の高校に教師としてやって来るパラサイト・田宮良子を「踊る大捜査線」シリーズの深津絵里が演じるほか、新一の同級生である幼なじみのヒロイン・村野里美を『桐島、部活やめるってよ』や「あまちゃん」の橋本愛が演じる。
「『寄生獣』は連載当初から、いつか実写で観てみたいと思っていた漫画でした」という山崎監督は、自身の手で映画化できることに興奮している様子。染谷をはじめとするキャストについても「この物語をしっかりと地に足をついた作品にするために、キャストは役に憑依できる人たちに集まってもらいました。かなり実力主義というか本物感のあるキャスティングだと思います」と自信を見せる。
その一方で、「この作品に関わることができて、とても興奮しています。と、同時に不安もいっぱいです。原作があまりにも素晴らしいので……」と深津が漏らすように、実写化へのプレッシャーも大きい。だが主演の染谷は「漫画の実写化というものはとても難しいものです。だけど、しっかりした骨組みが構築された漫画を描かせてもらえるとなると世界が広がります。何が言いたいかと申しますと『寄生獣』をお借りして映画表現をするということにとても安心感があります。はなから素晴らしい題材は、誠実に向き合えば向き合うほど、素晴らしくなると思うのです」と期待を寄せている。(編集部・福田麗)
映画『寄生獣』は2014年12月にPART1、2015年にPART2を全国東宝系にて公開