『素晴らしき哉、人生!』続編製作に待った!パラマウントが訴訟も辞さぬ覚悟!
先日、フランク・キャプラ監督の不朽の名作『素晴らしき哉、人生!』(1946)の続編が製作されると報じられたが、それに対して同作の著作権を所有するパラマウント・ピクチャーズが、映画化権を取得することがなければ訴訟も辞さないことを明らかにした。The Hollywood Reporterや複数のメディアが伝えている。
この続編の企画は、スター・パートナーズとハミングバード・プロダクションズがタッグを組んで、『イッツ・ア・ワンダフル・ライフ:ザ・レスト・オブ・ザ・ストーリー(原題) / It’s a Wonderful Life: The Rest of the Story』というタイトルで製作するというもの。脚本は、ボブ・ファーンズワースとマーサ・ボルトンが担当することになっていた。
だがこの続編の製作についてパラマウント・ピクチャーズは、「『素晴らしき哉、人生!』の続編の企画は、パラマウント・ピクチャーズからの映画化権の取得なしに進めることはできない。現在、誰もこの権利を取得していない。われわれはこの権利を守るために適切な措置を取ることになるだろう」と表明し、場合によっては法的措置を取ることも辞さない覚悟でいるようだ。
この作品は、人生に絶望して自殺しようとした主人公ジョージ・ベイリー(ジェームズ・スチュワート)が、天使(ヘンリー・トラヴァース)と出会い、人生の意義を見いだしていく物語。続編は、ジョージの孫を主人公にして描かれる予定で、ジョージの娘ズズを演じていたキャロライン・グリムスが天使を演じることになっていた。世間を騒がせた続編の製作だが、現実的に製作は困難に思える。(細木信宏/Nobuhiro Hosoki)