完結編『SPEC』初日にキャスト集結!「末永く愛してやって」
28日、『劇場版 SPEC~結(クローズ)~ 爻(コウ)ノ篇』の初日舞台あいさつが都内で行われ、主演の戸田恵梨香と加瀬亮が、堤幸彦監督や共演者7人と共に登壇した。シリーズ最終作の公開とあって、戸田が「もう終わってしまうという実感がなくて、言葉にできない何とも言えない気持ち」と心境を述べると、加瀬は「これで『SPEC』での役割が終わりました。これからは皆さんのもの。末永く愛してやってください」と客席にメッセージを送った。
舞台あいさつの様子は全国88か所の劇場で生中継され、会場となったTOHOシネマズ六本木ヒルズには700人ものSPECファンが集結。壇上には戸田、加瀬、堤監督の他にも、竜雷太、有村架純、神木隆之介、福田沙紀、真野恵里菜、安田顕、岡田浩暉が上がり、有村が「ミニスカポリスにメーテル、コスプレをしたことがとても心に残っています」と話せば、神木も「ドラマシリーズの冬の寒いロケのとき、僕がセリフをかむたびに加瀬さんに『おーい!』って言われたのを思い出します」とそれぞれが感慨深げに「SPEC」シリーズの思い出を語った。
堤監督はシリーズを振り返って、「へんてこな作品なのに、強烈に愛してくださる皆さんがいて、とても驚きました」と述べ、最終作の本作については「やれることは全部やりました。シリーズで一番難しい内容になったかもしれません。でも、他に観たことのないようなものに仕上がりました。作っておきながら自分でもびっくりする作品になったと思います」と自信を見せた。
舞台あいさつでは、竜が花束を戸田、加瀬、有村に贈呈し、監督の元にすり寄るようにして「(俺を監督の作品に)出せよ、これからも」と懇願したり、福田がタイトルの『~結~ 爻ノ篇』を「ケツのコウ」と言い間違えたりと和やかな場面も随所で見られ、加瀬は駆け付けた共演陣を前に「華やかで助かります」と笑顔で声を掛けていた。
『劇場版 SPEC~結(クローズ)~ 爻(コウ)ノ篇』は“未詳”こと未詳事件特別対策係捜査官と、特殊能力=SPECを持つ者との激戦を描くシリーズ完結編2部作の後編。これまで隠されてきた数々の謎がついに解き明かされる。(取材・文:名鹿祥史)
『劇場版 SPEC~結(クローズ)~ 爻(コウ)ノ篇』は全国東宝系にて公開中