石原軍団の徳重聡、「とんでもない会社に入った」
テレビドラマ「西部警察」の放送開始35周年を記念して全国8都市で行われる上映イベント「放送開始35周年 全国縦断! 西部警察スペシャル上映会」が28日、TOHOシネマズ六本木ヒルズで開催され、2004年の「西部警察 SPECIAL」で橘刑事を演じた徳重聡が過酷な撮影裏を明かした。
徳重といえば、2000年に第二の石原裕次郎さんを探すべく開催された新人発掘オーディションで、応募総数5万人以上の中からグランプリに輝いたことでも知られる。会場に登場すると女性ファンだけでなく男性ファンからも歓声が湧いた。
過激なアクションが見どころの「西部警察」だけに、「西部警察 SPECIAL」では爆弾が仕掛けられた大型バスから脱出するシーンなど、体を張って撮影に挑んだ徳重。「小爆発があってバスから飛び降りた後に中爆発があるカットでしたが、本番前に『もう5~6メートルほど爆破位置に近づいて』と言われて……」と無茶ぶりともいえる指示があったという。
「僕は新人だったけど『さすがにそれは近すぎると思います』って言ったら、『大丈夫だ、保険入っているんだから』って言われて。とんでもない会社に入ったと思いましたけど、腹をくくりました。周りの先輩方も(スタッフを)完全に信頼しきっているのがわかったので」と男たちの熱いエピソードを紹介した。
クライマックスではさらに大規模な爆破シーンにも挑戦。徳重と舘ひろしが走って逃げる背後で爆発が起こるシーンについて、徳重は「あまりの大爆発に爆風で背中が押されました。撮影が成功して爆破した所に行ってみたら、大きな石や破片がゴロゴロしていて。仮にスタートが聞こえなくてとどまっていたら、大変なことになっていただろうと思いました」とスケールの大きな撮影の裏話を明かし、会場からはため息が漏れた。
この日のイベントでは、渡哲也と舘ひろしのビデオメッセージが上映されたほか、ドラマ「西部警察」の全236話を収録した「放送開始35周年 西部警察 アルティメットコレクターズ・エディション コンプリート ブルーレイBOX」(全50枚組)の発売も発表され、ファンから歓声が上がった。(中村好伸)
「放送開始35周年 西部警察 アルティメットコレクターズ・エディション コンプリート ブルーレイBOX」は2014年3月19日発売