キューブリックの未完成だった作品「ナポレオン」のテレビミニシリーズ化の監督にバズ・ラーマンが浮上!
スタンリー・キューブリックの未完成だった作品「ナポレオン(原題) / Napoleon」が、スティーヴン・スピルバーグ監督のもとテレビミニシリーズ化されることが今年の3月に決まったが、この度その監督候補にバズ・ラーマンが挙がっていることがDeadlineほか複数メディアで報じられた。
もともと「ナポレオン」は、1961年にキューブリック監督が脚本の執筆を開始し、映画『2001年宇宙の旅』後の次回作として製作が決定し、脚本も完成していた。しかし、1970年に製作されたイタリア・旧ソ連の合作映画『ワーテルロー』(セルゲイ・ボンダルチュク監督)が興行的に失敗。同じ題材となる「ナポレオン」の出資者が支援を諦め、製作中止となっていた。しかし、キューブリックは交渉していた製作/配給会社の重役に「この映画は、今までで一番素晴らしい映画になる」と手紙を送ったほど思い入れのあった作品で、残されたその膨大なリサーチとロケーション・スカウトの写真がそれを証明していた。
現在、この企画はアメリカのケーブルチャンネル、HBOのもとで進められ、同会社がこの度その監督候補に映画『ムーラン・ルージュ』、『華麗なるギャツビー』のバズ・ラーマンを挙げたようだ。
今のところ、このテレビミニシリーズ以外にワーナー・ブラザースもナポレオンを題材にした伝記映画を企画していて、映画『スノーホワイト』のルパート・サンダーズがメガホンを取ることになっている。はたしてバズ・ラーマンで適任なのであろうか?
(細木信宏/Nobuhiro Hosoki)