『モテキ』大根監督が斎藤工に女優撮影のコツを解説!
WOWOWシネマがTSUTAYAとコラボレートし、4夜連続で、「本当に面白い映画」を放送する番組「100人の映画通が選んだ“発掘良品”」で、ナビゲーターを務める俳優の斎藤工が大根仁監督と対談。第6弾の今回は、女優をフィーチャーした映画『恋のためらい/フランキーとジョニー』『テルマ&ルイーズ』と、世界の気鋭監督が手掛けた『小説家を見つけたら』『ザ・ロイヤル・テネンバウムズ』を取り上げ、女優を魅力的に撮るコツから、仕事に対する向き合い方まで語り尽くした。
『恋のためらい』は、元受刑者とウエイトレスの大人のラブストーリー。ミシェル・ファイファーの魅力が存分に詰まっているが、これを大根監督は「監督の力だけではこうはならない。スタッフ全員が彼女をよく撮ってやりたいと思っている感じがすごく伝わってきますよね。こういう女優は現場を巻き込む力があるんですよ」と評価する。
大根監督自身も女優たちの新たな魅力を引き出す名手として知られており、長澤まさみを映画『モテキ』でさらにブレイクさせたことは記憶に新しい。だが、意外にも「もともと女優を撮るのが苦手だった」そうで、その解決策を模索していたある日、監督がカメラも担当するAVを観ているときに「自分でカメラを回せば良いんだ! そうすればモニター越しじゃなく、すぐ近くで指示を出せる。役者も、監督がすぐそこで言っていたら、言うこと聞いちゃうでしょ」とひらめいたという。
これに「なるほど」と納得した斎藤は、「恋しますよね、大根さんが描く女性って」と太鼓判。しかし、思い入れたっぷりに女優たちと向き合う大根監督とは対照的に、「ラブシーンで感情移入しないのかよく聞かれるのですけど、僕はそこに私情を持ち込むと毎回大変だなと思うから、どこかで制御しているところがある」と女優たちと距離を置いていることを告白。
一方で、一人の映画ファンとしては『月曜日のユカ』の加賀まりこに惹(ひ)かれると語り、「あと、ナウシカに殴られたいっていう願望があるんですよね。付き合うならシータなんですけど」と秘かな願望を打ち明け、大根監督を大爆笑させていた。(写真・文:小島弥央)
特集「100人の映画通が選んだ“発掘良品”」はWOWOWシネマにて12月9日 21:00から4夜連続放送