堀北真希、仲良しな母親の支えに感謝
女優の堀北真希が10日、シネマート六本木で行われた主演映画『麦子さんと』の親子限定試写会に出席した。母子の愛情がテーマの本作にちなんで招待された、80組の親子客に掘北は「観れば自分のお母さんを思わずにいられない作品。親子でぜひ感動を共有していただければ」と呼び掛けた。
挿入歌として松田聖子の名曲「赤いスイートピー」が使われていることから、入場者一人一人に赤いスイートピーが配られたこの日のイベント。会場の親子客が登壇し、娘から母へ感謝の手紙を読む演出が行われると、掘北は「お母さんを大事に思う気持ちが伝わってきてすてき」と興味津々。
堀北自身も実生活では母親と仲が良く、普段からしょっちゅう手紙のやり取りをするといい「異性の父とはなかなか難しいですが、母とは何も恥ずかしがらずに話せます。わたしが仕事で遅いときはお母さんが『先寝るね、おやすみ』とか、さりげなくメモを残してくれる。ちょっとしたことなのに、すごく心の支えになるんです」と自身のエピソードも披露した。
一方劇中では、納骨のために亡き母の故郷を訪れ、生前はなかなか受け入れることができなかった母の知られざる一面に触れていく主人公・麦子を演じている堀北。「自分とはなかなか重ならない部分が多く、演じるのが難しくて戸惑いました」と苦労を明かしながら、「撮影前に監督から麦子のキャラクターや作品について話をうかがい、一生懸命役づくりをしました」と撮影を振り返った。
本作は、『さんかく』『純喫茶磯辺』など独特なセンスで知られる吉田恵輔監督が構想に7年をかけ、自らの実体験を交えて描いたハートフルドラマ。堀北は「感動したという言葉をたくさん頂いてホッとしています。親子の絆は不変。誰でも身近に感じていただける内容です」と本作をPRしていた。(取材・文 名鹿祥史)
映画『麦子さんと』は12月21日より全国公開