山田洋次、すまけいさん死去に悲痛 「実にたぐいまれな役者でした」
7日に肝臓ガンのため78歳で亡くなった俳優すまけいさんの訃報に接し、映画『キネマの天地』や『男はつらいよ』シリーズ、『学校』などで仕事を共にした山田洋次監督が「実にたぐいまれな役者でした」「悔しくてなりません」と悲痛な胸の内を明かした。
すまけいさんが語り 映画『こつなぎ 山を巡る百年物語』場面写真
山田監督は9日、マスコミ各社宛のFAXで「寛容で温かくてユーモラスで、こんな大人がいてほしいと日本人なら誰もが思うような人間像を創り出してきた、実にたぐいまれな役者でした。これからの日本でこそ大活躍してほしかったのに、悔しくてなりません」と追悼コメントを寄せ、故人を偲んだ。
すまけいさんは『キネマの天地』でブルーリボン賞助演男優賞を受賞。山田監督作品のほか、『姑獲鳥の夏』『新 居酒屋ゆうれい』などの多数の映画や、テレビドラマに出演した。キャリアの礎となる舞台では「アングラの帝王」と呼ばれ、存在感を発揮した。(清水一)