『バードケージ』の基となった『Mr.レディMr.マダム』のエドゥアール・モリナロ監督が死去 享年85歳
アメリカで大ヒットした映画『バードケージ』の基となったフランスの映画『Mr.レディMr.マダム』のエドゥアール・モリナロ監督が、今月7日(現地時間)、呼吸器不全のためパリの病院で亡くなっていたことがわかった。享年85歳。NYTimes.comほか複数のメディアが報じた。
モリナロ監督は、1928年にフランスのボルドーで生まれ、1950年代後半から犯罪映画『絶体絶命』、『殺られる』などで映画監督として活躍。1978年にはジャン・ポワレの人気舞台劇「ラ・カージュ・オ・フォール」を映画化した作品『Mr.レディMr.マダム』が大ヒットし、同作はアメリカで映画『バードケージ』としてリメイク、ブロードウェイでもミュージカル化されるほどの人気を博した。
1996年には映画業績がたたえられ、ルネ・クレール賞を受賞。近年はテレビ番組の製作などにも携わっていた。彼の死についてフランスのフランソワ・オランド現大統領は「わが国は魅力的で独創的な偉大なる映画製作者を失った」との声明を発表している。(細木信宏/Nobuhiro Hosoki)