中谷美紀、海老蔵がモテる理由を分析
映画『利休にたずねよ』のティーチインイベントが13日、新宿バルト9で行われ、利休夫人の宗恩を演じる中谷美紀が、田中光敏監督と共に登壇した。客席には主演の市川海老蔵ファンが多く姿を見せ、客席からの質疑では中谷に現場での海老蔵の印象を問う質問が多く投げ掛けられた。
以前、「平成の狼藉(ろうぜき)者」と海老蔵を形容していた中谷だが、この日は海老蔵ファンから「海老蔵がモテる理由」を問われると、「女性に優しいからじゃないですか」と分析。「軟弱な優しさでなく、時には自分が矢面に立つことも辞さない強い優しさを持っているんです。でも、もろさも秘めている。そんなところがファンの母性本能をくすぐるんじゃないでしょうか」と魅力を語った。
さらに中谷は撮影中の海老蔵について言及。自身がリハーサルの段階から役に入り込むあまり目に涙を浮かべて待機していると、海老蔵が助監督を捕まえ、「中谷さんを見て。テストなんてどうでもいいから早く」と撮影を急かしていたエピソードなどを披露した。
また、中谷は歌舞伎役者である海老蔵について「(お茶をたてるシーンなど)現場での所作が美しかった。あれは一朝一夕にはできない。本番が始まるときの気持ちの切り替えもすごく早い人だった」と絶賛。これに対し、監督も「必ずベストの芝居をしようとする。そういう点は中谷さんと海老蔵さんはとても似ていた」と二人をたたえた。
本作は、戦国時代から安土桃山時代に実在した茶人・千利休の若い頃の恋、それを経て培った美への情熱と執着を描いた歴史ドラマ。中谷は「利休が切腹をする直前、最後にお茶をたてるシーンは本当に美しくて悲しくて、何度観ても涙が出る。皆さんにも何度でも観てほしい」と映画をPRした。(取材・文 名鹿祥史)
映画『利休にたずねよ』は全国公開中