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前田敦子は想定外のことをやる?『もらとりあむタマ子』山下監督&伯父役・鈴木慶一が撮影裏話を語る

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撮影裏話を語った鈴木慶一(左)と山下敦弘監督
撮影裏話を語った鈴木慶一(左)と山下敦弘監督

 元AKB48の前田敦子が主演する映画『もらとりあむタマ子』の公開記念トークイベントが15日、東京・新宿武蔵野館で行なわれ、メガフォンを取った山下敦弘監督と、前田の伯父を演じたムーンライダーズ鈴木慶一が出席。前田について鈴木は「想定外のタイミングでくるから面白い」と評価した。

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 前田演じるタマ子の伯父役を務めた鈴木は、ロックバンド・ムーンライダーズのメンバーでもあるミュージシャン。俳優としても独特の存在感を醸し出す鈴木を起用した経緯について山下監督は、「実は『世田谷リンダちゃん』(タナダユキ監督の短編映画)で鈴木さんと親子役で共演したのがきっかけ。いろいろ手広くやっている雰囲気がこの映画に合っていると思った」と明かした。

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 これに対して鈴木は、「撮影が最終日の1日だけだったから、クランクインとクランクアップが同じ日だったね」と笑いながら述懐。さらに「僕も学生時代からタマ子と同じ生活を繰り返し、今も変わってない。ずっと『モラトリアム』だから、新しい作品を作るのかもしれないね」と感想を述べると、山下監督も大いに共感していた。

 また、話題が前田の演技におよぶと鈴木は、「(前田が)スイカを食べるシーンがあって、彼女がいつこちらにやってくるかを伺いながら、僕らは枝豆とビールを飲んでいるわけです。それがなかなか来なくて何度もおかわりしちゃって。想定外のタイミングでくるから(女優として)面白いなと思った」と評価。山下監督も、「現在の前田敦子の魅力を十分に描けたと思っています。もしかして続編もあるかも?」と自信のコメントで締めくくった。

 本作は、『苦役列車』の山下監督と前田が再びコンビを組み、自堕落な日々を過ごす若者の生活を切り取ったヒューマンドラマ。東京からUターンして実家に戻るものの就職もせず、家業を手伝うでもなく、ただぼんやりと毎日をやり過ごすヒロイン・タマ子が、やがて小さな第一歩を踏み出すまでをほのぼのタッチで描く。(取材・文:坂田正樹)

映画『もらとりあむタマ子』は新宿武蔵野館ほかで公開中

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