フィルム・ノワール女優オードリー・トッターさん、死去
映画『湖中の女』『郵便配達は二度ベルを鳴らす』などのフィルム・ノワールで知られる女優のオードリー・トッターさんがうっ血性心不全のため亡くなったとLos Angeles Times紙が報じた。95歳だった。
シカゴとニューヨークでラジオ女優としてキャリアをスタートさせたオードリーさんは、1944年に週300ドル(約3万円)のギャラでMGMと映画契約を結び、短いながらも『罠』『ハイ・ウォール(原題) / High Wall』など記憶に残る作品を残したとThe Hollywood Reporterなどは報じている。
強い悪女のイメージが強かったオードリーさんは、好まれる映画が犯罪サスペンスなどからドラマやコメディーへと移り変わった1951年にMGMとの契約を切られている。その後、医師のレオ・フレッド氏と結婚し家庭に入るが、1960年代からテレビ女優として再び活動。1987年にテレビドラマ「ジェシカおばさんの事件簿」へのゲスト出演を最後に引退をしていた。(澤田理沙)