『ホビット』続編、前作興収より13パーセント減でも余裕のナンバーワン! -12月16日版
全米ボックスオフィス考
映画『ホビット 思いがけない冒険』に次ぐ第2作目となる映画『ホビット 竜に奪われた王国』が7,365万ドル(約73億6,500万円)の興収を上げ、新たにトップの座に就いた。前作は12月公開作品デビュー興収の新記録を打ち立て、本作はその13パーセント減となっているものの、映画『アバター』に次ぐ同月歴代4位の興収となっている。(1ドル100円計算)
第2位は、ディズニーアニメ映画『アナと雪の女王』で2,257万ドル(約22億5,700万円)。首位を奪われたとはいうものの、落下率は28.6パーセントだった。映画館が家族連れでにぎわうクリスマス時期の追い風も手伝って、本作の人気は継続すると考えられる。
初登場第3位は、1,601万ドル(約16億100万円)の興収で、タイラー・ペリー監督のコメディー映画『ア・マデア・クリスマス(原題) / A Madea Christmas』。マデアおばさんシリーズ中では、オープニング興収最下位となってしまった。だが12月公開作品は、一般的に公開直後はそこまで興収を稼がないものの長くランクインし続けるスタミナがあるといわれており、本作がこの先しばらくチャートに居座って少しずつ数字を伸ばす可能性も。
先週から2ランクダウンで第4位は、映画『ハンガー・ゲーム2』で1,367万ドル(約13億6,700万円)。客足のピークは過ぎたが、まだまだ余力あるパフォーマンスを見せている。そしてトップ5最後を締めるのは、公開6週目にしてまだ圏内で奮戦中の映画『マイティ・ソー/ダーク・ワールド』で282万ドル(約2億8,200万円)となっている。
今週末は、家族向けアドベンチャー映画『ウォーキング with ダイナソー』が3,200館で公開予定なのをはじめ、2004年の公開後もカルト的な人気を維持し、ついに第2弾が公開されるおバカコメディー映画『俺たちニュースキャスター』の続編が3.400館で封切られる。
前作の日本での人気は、皆無に等しくDVD発売のみ。しかしアメリカでの人気はスゴい。ウィル・フェレル演じるおバカなニュースキャスターのロン・バーガンディーは、実際にしゃべるフィギュアが発売されたり、本まで出版されたりするほど。続編に登場する特別ゲストの面々も豪華絢爛(けんらん)で、セレブの中にもファンの多いことがうかがえる。まさかのホビット危うし!? (ロス取材・文:明美・トスト / Akemi Tosto)